こんにちは。佐賀市で税理士業務を行っている堤税理士事務所です。
税理士として日々、佐賀の事業者さまのご相談をお受けしていますが、その土台にあるのは、税法を一つひとつ積み重ねてきた受験時代の経験です。
現在の業務と直結するものではないように見えても、この時期に培った知識や姿勢は、今の税理士業務の基礎になっています。
今回は、私自身の税理士試験の思い出を少し肩の力を抜いて振り返ってみたいと思います。
毎年8月上旬は、年に一度の税理士試験の季節です。
不思議なもので、セミが鳴きはじめると、今でも少しソワソワします。受験生を卒業してから7年ほど経ちますが、この季節特有の緊張感だけは、なかなか抜けません。
税理士試験という制度
税理士試験は、会計学に属する科目(簿記論・財務諸表論)の2科目と、税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税)の9科目、合計11科目から構成されています。
科目合格制が採用されており、1科目ずつ受験することができます。
合格した科目は生涯有効で、11科目すべてを受験する必要はなく、5科目に合格すると税理士試験合格となります。
現在、佐賀市で税理士として仕事をしていると、この制度についてご質問を受けることも少なくありません。
お客様の中には、宅地建物取引士や行政書士など、他の国家資格に挑戦されている方もおられ、受験制度の話をする際には、当時の経験が自然と説明に役立っています。
私自身の受験生活
私は、働きながら一年に一科目ずつ受験するスタイルでした。
学生の方であれば2~3科目同時に挑戦されるケースもありますが、予備校のパンフレットに掲載される「5科目同時合格」は、記事になるほど稀な例だと考えた方が現実的だと思います。
私自身の実感としては、仕事と両立しながら合格水準に到達するには、年に一科目程度が限界でした。
途中3年間の中断期間を含め、結果として14年間の受験生活を送ることになりました。
「5科目合格までの平均は7年」と聞いたことがありますので、今思えば、決して要領の良い受験生ではなかったかもしれません。
試験会場での記憶
試験会場では、些細なことが結果に影響する場面もあります。
ある年の試験では、目の前の受験生が電卓を叩く音があまりに見事で、問題文に集中できず、一年間の努力を十分に発揮できなかったことがありました。
また別の年には、時間配分を誤り、残り2分で頭の中にある三行ほどの文章を書き切らなければならない状況に追い込まれたこともあります。
緊張と焦り、腕の疲労が重なり、文字は後から見ると解読が難しい状態でしたが、「どんなに汚い字でも採点官は必ず読んでくれる」という言葉を信じ、心の中で採点官の方に頭を下げていました。
おわりに(受験と税理士業務)
試験が終わると、受験生にもようやく短い夏が訪れます。しかし、9月にはもう次のシーズンの勉強が始まります。
この繰り返しの中で身についた粘り強さや継続力は、現在、佐賀市で税理士として業務を行う上でも大きな支えになっています。
受験時代の遠回りや失敗は、決して無駄ではありません。
試験に臨んでいるすべての受験生の皆さまに、心から敬意を表したいと思います。
