税理士試験の思い出

毎年8月上旬は年に1回の税理士試験が行われる季節です

 

そのためかセミが鳴きはじめるとソワソワしてきます。

受験生を卒業してから7年も経ちますが、未だにソワソワしてきます。

 

税理士試験の試験科目は全部で11科目あり、科目合格制をとっているので1科目ずつ受験することも可能です。

合格した科目は生涯有効で、合格科目が5科目に達すると晴れて税理士試験合格となります。

 

私は14年間(うち3年間の中断期間を含む)の受験生活を送りました。

5科目合格までに要する期間は平均で7年とどこかの受験予備校で聞いたことがあるので、受験生としては出来の悪い方だったかもしれません。

 

ある年の試験中のことですが、目の前に座っている受験生の電卓をさばく音が見事過ぎて問題文に全く集中できず、一年間の努力を水の泡にしたことがあります。

 

また、ある年の試験では時間配分に失敗し、試験終了まで残り2分の持ち時間で、頭に浮かんでいる三行ほどの文章を書かなければならない状況でした。

緊張と焦りと腕の力みによる疲労から、文字がまるでミミズのように(あるいは達筆な楷書のように…)後から見ると解読困難な状態になったこともあります。

 

「どんなに汚い回答でも採点官は必ず読んでくれる」という記事を目にしたことがあるので、このときは採点官の方に本当にご苦労様ですと申し上げたい気分でした。

 

試験のシーズンが終わるとようやく受験生の短い夏が始まります。

そして9月にはもう翌シーズンの受験勉強が始まります。

受験生の皆さん、ご苦労様です。