独立前夜

先月の暑さから一転して朝晩の涼しさを感じます。日中は日差しが強く、着るものに迷う今日この頃です。

 

新卒から社会に出て数年経つ頃には、自分がサラリーマン向きでないことに薄々気づくようになりました。

しかし、請求や督促をせずとも月に一回給与がもらえる身分は、自営業と違って生活の見通しが立てやすいものです。

 

 

私が税理士試験の勉強を始めたのは二十代の中頃のことです。

すでに当時から、「今どき税理士の資格では食べていけないので、独立後2~3年は貯金取崩し生活を覚悟しなければならない」と言われており、もし試験に合格したとしても独立開業はあり得ない選択でした。

 

 

それから十数年後、40才を迎える頃には、皆さんと同じように自分自身のことがある程度クリアに見えてくるようになります。

この先もサラリーマンを続けたときの将来像、そしてその将来像がつまらないものであること、自分自身のやや職人的な気質がサラリーマンを続けるうえで妨げになってきたことなどです。

 

最終的な独立の決め手は、11月のとある日、『そうだ、バイトをしながら税理士業をすればいいじゃないか』という経済面でのシンプルな解決策を思いついたことです。

 

翌12月に独立の準備を始め、半年の準備期間を経て5月に佐賀市で開業しました。

ふと独立したので当初のお客様はゼロ。

当然のことながら、開業準備に際しての最重要ポイントはバイト先の確保でした。

 

この辺りは、また別の機会にお話しできればと思います。