所得税の基礎控除の引き上げ

日中、穏やかな陽気が広がっています。今年のゴールデンウィークは過ごしやすい天候のようです。

 

令和7年度の税制改正が3月に成立しました。

 

今回の改正では、所得税において基礎控除と給与所得控除の見直しが行われ、減税されることとなりました。

この結果、昨年から話題となっていた「年収103万円の壁」問題は、年収160万円に引き上げられることとなりました。

 

パート従業員さんの所得税の計算において、基礎控除48万円と給与所得控除55万円を足した103万円を年収が超えると所得税が発生するため、これを超えないように働き控えをする社会現象が問題とされてきました。

 

今回、基礎控除が95万円(年収200万以下の場合)、給与所得控除の最低額が65万円にそれぞれ引き上げられ、合計160万円までは所得税が発生しないこととなります。

 

ただし、毎月の給与で減税による手取り額の増加を実感できるのは来年1月分の給与からです。

この春からの給料の源泉徴収税額に特に変更はなく、今年の減税は12月の年末調整で実施されることとなります。

 

この点の佐賀のお客様からの問い合わせが予想されるため、丁寧に説明を行っていきたいと思います。