こんにちは。佐賀市の堤税理士事務所です。
佐賀・佐賀市で税理士として業務を行う中で改めて感じるのは、決算書の利益と実際のキャッシュフローは必ずしも一致しないという点です。
キャッシュフローとは、現預金の入出金の実際の流れのことです。
我々の業界では、端的に現預金残高の増減という意味で使うこともあります。
今回は、最近佐賀市のお客様からご相談いただいたケースを振り返りながら、キャッシュフローの考え方を整理してみたいと思います。
利益が出ていても資金が残らない理由
「決算書上は利益が出てるけど、預金残高が全然増えてないんだよね」
先日、佐賀市で不動産賃貸業を営むお客様から、そんなご相談がありました。
このお客様は所有する賃貸物件の売却をご検討中でした。
決算書の数値だけを見ると利益は確かに計上されています。
そのため、私としては「今すぐ売却の必要があるのだろうか?」と疑問に感じていました。
しかし、キャッシュフローを分析してみると、実際の現金収支はほとんどプラスがありませんでした。
会計上の利益と実際の資金繰りが一致しない典型的な場面です。
決算書とキャッシュフローは別物
前述の通り、キャッシュフローは、現預金の収支の増減をいいます。
一方で決算書上の利益は、会計基準・税法のルールに従い、減価償却費や未払計上といった「発生主義」に基づいて算出されます。
築年数が経過した物件であれば、将来の大規模修繕も避けて通れません。
その修繕費の積立も、当然キャッシュフローから捻出する必要があります。
判断材料としてのキャッシュフロー
今回のお客様にも、現在の収支状況と将来必要となる修繕費を踏まえたキャッシュフローをご説明しました。
その結果、物件の売却については「他の意見も参考にしながら、再度検討を進めたい」とのご判断でした。
税理士として最も大切なのは、決算書の数字だけでなく、将来の資金繰りまで見据えた判断材料を提供することだと感じています。
おわりに
設備投資や借入が複数ある場合、決算書とキャッシュフローの差はさらに大きくなります。
佐賀市で事業を営むお客様にも、定期的にキャッシュフローの確認を行うことをおすすめしています。
当事務所では、利益と資金の両面から事業の健全性をサポートしていますので、お気軽にご相談ください。
