「決算書上は利益が出てるけど預金残高が増えてないんだよね」
先日ご相談頂いた佐賀市のお客様からの一言です。
このお客様は、所有する不動産賃貸物件の売却を検討しておられます。
決算書上は利益が出ているので、私としては売却には内心懐疑的でした。
ところがその賃貸物件の現在のキャッシュフローを計算してみると収支はトントンでした。
キャッシュフローとは、現預金の入金と出金の流れのことを言います。
一方で、決算書上の利益は会計基準や税法の定めに従って計算されるため、キャッシュフローとは必ずしも一致しません。
築年数がある程度経過した物件であるため、いずれ大規模な修繕が必要になると思われます。
その修繕費用の積立も収支の中から賄わなければなりません。
そのお客様には、キャッシュフローの状況を説明しました。今後、様々な方から意見を聞いて、更に検討をすすめるとのことです。
複数の設備投資や借入を行う場合は、決算書とキャッシュフローが乖離する場合があり、一度見直しされることをお勧めします。